消化器科スタッフは、常勤医師5名、レジデント・専修医5名の合計10名で構成されています。関連学会である日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会の認定指導医・専門医の資格を持つ常勤医師の指導のもと、大阪府南東部の中核施設として消化器診療(肝胆膵疾患、胃腸疾患など)全般における高度先進医療の提供をめざしています。また、和歌山県北東部・奈良県中西部からの患者さんも受け入れています。消化器急性期医療にも積極的に取り組んでおり、消化管出血・閉塞性黄疸・イレウスなどの疾患に対して迅速に対応しています。大阪府二次医療圏地域がん診療拠点病院の消化器科として、わが国に多い肝臓癌、胃癌、大腸癌を中心とした消化器癌の治療に対して、その予防から早期診断・早期治療、そして緩和医療にいたるまで各地域の医院・病院と連携して積極的に取り組んでいます。
外来診療では、患者さんに無駄に時間を過ごしていただくことがないように配慮し、必要な検査はできる限り当日に受けていただける体制へ整備しております。「患者さん一人一人がそれぞれ固有の個人的・社会的背景を持っており、患者さん自身が病気という舞台での主人公である。」ことを常に念頭におき、各種最新診療機器を駆使して得た医療情報をもとに、十分なインフォームドコンセントを実施し、患者さん一人一人に適した治療法の選択を行っています。癌入院患者さんに対しては、患者家族の同意のもと可能な限り病名告知をおこなっており、それぞれの治療法の長所・短所および予後にいたるまで説明するように努力しています。このように、生命予後の延長(Quantity Of Life)だけでなく、生活の質(Quality Of Life)の向上をめざしています。
上部・下部消化管内視鏡検査(年間それぞれ3,700件、2,000件)、超音波内視鏡による進達度診断(60件)などの一般内視鏡検査を実施しており、胃癌、大腸癌などの消化器癌二次検診も担当しています。
- 消化管出血
食道静脈瘤結紮術・硬化療法(40件)
クリッピング止血法・高張Naエピネフリン局注療法・高周波凝固止血法・アルゴンピラズマ凝固療法APCにて即座に対応。(40件)
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
ヘリコバクターピロリ菌除菌療法
- 義歯などの誤飲
内視鏡下胃内異物除去術を実施。
- 胃ポリープ、大腸ポリープ、早期胃・大腸癌
経内視鏡ポリペクトミー・粘膜切除術EMRを実施。(350件)
- 早期胃癌
ITナイフ等を用いた内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による治療を実施。
- 食道癌
外科治療困難な場合には、主に放射線化学療法を実施。
- 食道狭窄進行例、食道気管支瘻合併例
カバードメタリックステントを挿入留置し、QOLの改善を目指す。
- 胃癌・大腸癌
手術適応外症例に対して、QOLを損なうことのないように配慮しつつ化学療法を実施。
- クローン病、潰瘍性大腸炎などの特定疾患
特殊栄養療法、薬物療法、白血球・顆粒球除去療法(重症、難治症例に対して)を実施。
腹部超音波検査を年間約3,800件実施し、肝胆膵疾患のスクリーニングおよびフォローアップを行っています。また、国立病院機構肝疾患政策医療ネットワーク、大阪府肝疾患フォローアップ事業にも参画しています。
国立病院機構ガン政策医療ネットワーク専門医療施設として、放射線科・外科などの関連診療科との緊密な連携のもと、ガンに対する集学的治療を実施するとともに、疼痛緩和療法なども積極的に取り組んでいます。
- C型慢性肝炎
インターフェロン療法(リバビリン併用療法)を実施。
- B型慢性肝炎
経口核酸アナログ(エンテカビルなど)療法、インターフェロン療法
- 自己免疫性肝炎・原発性胆汁性肝硬変
専門治療を実施。
- 肝臓癌
進行度(stage)・残存肝機能・基礎疾患により、経カテーテル動脈塞栓術TAE・経皮ラジオ波熱凝固術RFA、経皮エタノール局注療法PEIT・マイクロ波凝固術MCT・外科切除などを組み合わせて選択して実施。
- 閉塞性黄疸
腹部超音波検査、CT検査を至急実施し、適応症例には経皮経肝胆管ドレナージPTCDもしくは内視鏡的胆管ドレナージ(ENBD/ERBD)を可能な限り入院当日に実施しています。(約80件)
- 総胆管結石
内視鏡的に乳頭バルーン拡張術EPBD・乳頭括約筋切開術ESTを実施した後に、機械的砕石術EML・バルーン採石術EBL等で治療。(70件)
- 胆嚢結石合併症例
外科にて腹腔鏡下胆摘術を実施。
- 胆管癌・膵臓癌
手術適応外症例に対して、メタリックステント留置術を行い化学療法の併用によりQOLの改善維持を図っています。
肝癌診療ガイドラインにおいて
RFA(ラジオ波熱凝固療法)の適応として推奨されているChild
AまたはBで最大腫瘍径3cm以下、腫瘍数3個以内の
初発肝細胞癌患者に対するRFAによる根治療法の当院における治療成績 |
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消化器科病棟は、57床(東8階と東5階)です。
消化器科の一日平均入院患者数60名、年間入院患者数1,400人、平均在院日数15日です。
大阪南医療センターは、西館(平成12年4月完成)に引きつづき平成14年11月に東館も完成し、消化器科病棟も東8階に移転しました。また、放射線科、検査室等も移転し、内視鏡検査部門も整備・拡充され、専用のX線透視室を併設するようになりました。CT、MRI、USなど各種画像診断機器も高性能新機種に更新設しています。
消化器科としては、国立病院機構肝疾患共同研究班の班員、大阪大学消化器内科学の主要関連施設、国立病院ガン政策医療ネットワーク専門医療施設として、1)C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法の治療効果改善のための投与方法の検討および、その長期予後・肝癌予防効果に関する検討。2)急性肝炎の原因及びその予後調査。3)肝硬変患者のQOL改善に関する臨床研究。4)肝癌に対するより適切な治療選択方法の検討などの臨床研究に参加しています。
| 肱岡 泰三 統括診療部長・がん疾患センター部長(併)・がん研究室長(併) |
| 卒業大学 |
大阪大学医学部卒 |
| 学位取得 |
医学博士 平成5年2月5日 |
| 専門医 |
日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会 |
| 指導医 |
日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会 |
| 専攻分野 |
消化器病、肝臓病学、消化器系癌、胆・膵疾患 |
| 増田 栄治 消化器科医長 |
| 卒業大学 |
和歌山県立医科大学医学部卒 |
| 学位取得 |
医学博士 平成6年5月19日 |
| 専門医 |
日本消化器病学会、日本肝臓学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会 |
| 指導医 |
日本内科学会、日本消化器内視鏡学会 |
| 専攻分野 |
消化器病、消化器内視鏡、肝臓病学、消化器系癌、胆・膵疾患消化器病 |
| 田中 好男 消化器科医師 |
| 卒業大学 |
大阪大学医学部卒 |
| 学位取得 |
医学博士 |
| 専門医 |
日本肝臓学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本内科学会 |
| 指導医 |
日本内科学会、日本消化器病学会 |
| 専攻分野 |
消化器病、肝臓病学、消化器系癌、胆・膵疾患 |
| 中西 文彦 消化器科医師 |
| 卒業大学 |
大阪大学医学部卒 |
| 学位取得 |
医学博士 |
| 認定医 |
日本内科学会 |
| 専門医 |
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会 |
| 指導医 |
日本内科学会 |
| 専攻分野 |
消化器病、肝臓病学、消化器系癌、胆・膵疾患 |
| 榊原 祐子 消化器科医師 |
| 卒業大学 |
和歌山県立医科大学医学部卒 |
| 認定医 |
日本内科学会 |
| 専門医 |
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会 |
| 専攻分野 |
消化管一般、肝臓疾患 |
| 仲川 環 消化器科医師 |
| 卒業大学 |
大阪医科大学医学部卒 |
| 専攻分野 |
消化器病、肝臓病 |
- 川端 由梨 奈良県立医科大学医学部卒
- 瀧川 貴生 奈良県立医科大学医学部卒