輸血臓器管理室では、輸血業務全般に責任を有する常勤医師と専任の常勤臨床検査技師を配置し、輸血療法の適応と安全対策について常に最新の知識に基づいた対応で取り組んでいます。輸血用血液製剤、末梢血幹細胞、臍帯血、骨バンクのドナー骨は輸血臓器管理室で一元管理し、ABO式血液型、Rho(D)血液型、不規則抗体検査、交差適合試験、間接クームス試験は常時実施出来る体制が構築されています。また、輸血療法委員会を年6回開催し、血液製剤の使用状況調査や輸血療法に伴う副作用の把握と対策などを検討し、安全で適切な輸血療法の実施に役立てています。
■輸血検査件数
| |
2006年度 |
2007年度 |
2008年度 |
| 血液型検査 |
4415件 |
5818件 |
5814件 |
| 不規則抗体検 |
1834件 |
1939件 |
2621件 |
| 交差適合試験 |
2376件 |
2349件 |
2367件 |
- ABO式血液型
表試験:抗A、抗B試薬を用いて患者血球のA抗原、B抗原の有無を調べます。
裏試験:既知のA1血球、B血球を用いて患者血清中の抗A、抗B抗体の有無を調べます。
表試験と裏試験の一致しない場合は原因を精査してから血液型を確定しています。
- Rho(D)血液型
抗D試薬を用いてRho(D)抗原の有無を検査します。
抗A、抗B抗体以外の血液型抗原に対する抗体を不規則抗体といい、その有無を調べます。
免疫抗体(主にIgG型):妊娠や輸血をきっかけに産生される不規則抗体
自然抗体(主にIgM型):妊娠歴や輸血歴のない方に産生される不規則抗体
臨床的に意義のある不規則抗体はIgG型の抗体で、しばしば輸血副作用を引き起こすため輸血をする可能性がある場合にその有無を検査します。
輸血用血液と患者血液との間に抗原抗体反応が起こらないか輸血前に検査し、輸血後に起こる溶血反応を未然に防止します。
赤血球濃厚液、新鮮凍結血漿、血小板濃厚液などの製剤の発注・保存・管理・運用を行っています。緊急時の払出しに対応出来るように24時間体制で業務を行っています。
ある程度の出血が予め予想される手術の場合、自分の血液を術前に貯めておいて手術時に利用する方法です。自分の血液を使うため、同種血輸血時におこるような感染症や発熱、蕁麻疹などの副作用がありません。自己血輸血を希望される場合は主治医とご相談ください。輸血臓器管理室では自己血の保存・管理・運用を行っています。
末梢血幹細胞、臍帯血および、骨バンクのドナー骨の保存・管理・運用を行っています。