臨床医学はより高度に進歩し、より侵襲の少ない手術へと変貌しています。侵襲が少なくなればそれだけ麻酔医は高度な知識、技術、人間性が求められ、普段の地道な努力が必要となります。現在、麻酔科学のカバーする範囲は多岐に渡り、手術のための麻酔、術前・術後管理、疼痛管理、集中治療、救急医療、緩和医療まで分野が広がっています。
当院麻酔科では、24時間対応緊急帝王切開、緊急外科系手術に積極的に対応しています。また、RA患者や脊椎疾患手術症例が豊富で特殊な気道確保や挿管方法を必要とする場合も多い。
現在の日常活動は、1)手術麻酔(全身麻酔、硬膜外麻酔、脊椎麻酔) 2)疼痛管理 3)術前・術後管理 が主体です。研修医には、技術、知識に応じ、全て経験してもらうようにしています。手術中のモニターとして、BIS、連続心拍出量測定器(APCO)を心疾患、重症患者に使用しています。心肺監視はほぼ問題ありませんが、術中代謝としての指標を現在模索しているところです。
■年度別症例
| |
全身麻酔 |
脊椎・硬膜外 |
合計 |
| H14年度 |
879件 |
796件 |
1675件 |
| H15年度 |
921件 |
666件 |
1587件 |
| H16年度 |
1257件 |
336件 |
1593件 |
| H17年度 |
1373件 |
257件 |
1630件 |
| H18年度 |
1392件 |
285件 |
1677件 |
| H19年度 |
1559件 |
261件 |
1820件 |
| H20年度 |
1659件 |
255件 |
1914件 |
ひとりひとりの患者様をたいせつに診察することから始まると心がけています。
- 1)
- FLOTRAC SENSOR、特にSVVからみたSVIの変動と至適輸液量
- 2)
- 高容量モルヒネ、麻薬抵抗性癌性疼痛のKetamineの効果
- 3)
- 挿管困難症におけるAWSとTrachlightの比較
- 4)
- 救急医療:救急救命士の気管挿管の実習と教育
常に2〜3人の前期研修医を、3ヶ月単位で引き受けています。
麻酔薬にも年々新薬が登場し麻酔方法も変わりつつあるも、安全な麻酔を指導しています。
また毎朝術前、症例検討会を行い、知識の共有を図っています。麻酔科では幅広い基礎的知識、技術が要求され、3ヶ月と短期研修ですが、手術の呼吸、循環の管理から生体への手術侵襲を感じてもらいたいです。麻酔を手術をするためでなく、手術をするから如何なる麻酔方法があるかを術後疼痛管理とあいまって考え、将来へのStep-upとしてもらいたいです。
救急救命士への気管挿管実習も継続して行っています。
| 赤松 哲也 麻酔科医長 |
| 卒業大学 |
大阪大学医学部卒 |
| 専門医 |
日本麻酔科学会 |
| 指導医 |
日本麻酔科学会 |
| 専攻分野 |
麻酔科学一般 |
| 太田 権守 手術室医長 |
| 卒業大学 |
大阪市立大学医学部卒 |
| 専門医 |
日本麻酔科学会 |
| 指導医 |
日本麻酔科学会 |
| 専攻分野 |
麻酔科学一般 |