平成21年8月1日より当面の間、休診させていただきます。
造血幹細胞移植・サリドマイド療法・癌ワクチン療法など
最新の治療が可能です
血液内科は平成11年に開設し、悪性疾患では、悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群など、良性疾患では鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、発作性夜間血色素尿症、特発性血小板減少性紫斑病、真正多血症、血小板血症等の治療をおこなっています。
近年、血液悪性疾患の発症率は増加傾向にあり、当科開設以来8年間で悪性リンパ腫約160名、急性白血病約50名の患者様の治療を担当させていただきました。通常の化学療法に加え、自家造血幹細胞移植、同種骨髄・末梢血幹細胞移植、ミニ移植、臍帯血移植などの移植療法を積極的に取り入れ、リンパ腫で約60%、白血病で約50%の患者さんが生存されています。
初発の多発性骨髄腫の患者様に対しても、65歳くらいまでであれば自家末梢血幹細胞移植を積極的に行い、良い成績をあげつつあります。多発性骨髄腫に対してはサリドマイド療法も導入しております。
さらに、大阪大学医学部で私たちが独自に開発した癌ワクチン療法も倫理委員会で承認され、既存の治療法で治癒が困難な患者様に対して臨床試験を開始しました。
西7階病棟には完全無菌室2床、準無菌個室2床、準無菌総室4床の計8床があり、高度の骨髄不全状態にも対応できる血液専門病棟としての陣容を備えています。それに加えて2階検査部に細胞処理、凍結保存室も持ち、いかなる造血細胞移植にも対応できる能力を備えています。これまでに37例の自家移植と19例の同種移植(ドナーからの移植)を行いました。
スタッフは2名の常勤医と適宜3〜4名の研修医、レジデントで運営しています。
治療のコンセプトは「最適治療法の探索」です。一律な治療法を当てはめるのでなくご本人やご家族とよく相談しながら治療法を選択することを心がけ、セカンドオピニオンを求める方には積極的に他施設を紹介しています。血液疾患はわかりにくいので、適切な情報の載っているホームページの紹介や血液患者の相談窓口なども紹介し納得して治療を受けていただくよう努力しております。
平成11年度開設以来の診療データをご紹介します。
- 鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血、発作性夜間血色素尿症、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性好中球減少症
- 真正多血症、血小板血症
- SLE、多発性筋炎、皮膚筋炎
- 悪性リンパ腫、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群
- 白血病寛解導入療法、インターフェロン療法、CHOP療法、ABVD療法、VACOP-B療法
- 抗体療法
- 白血病特異物質抑制療法、分化誘導療法
- 自家末梢血幹細胞移植、同種末梢血幹細胞移植、同種骨髄移植、骨髄非破壊的造血幹細胞移植(ミニ移植)、臍帯血移植
- 血液がん(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)に対するWT-1ワクチン
高度の白血球減少を伴う白血病の化学療法や造血幹細胞移植術等血液疾患の専門的な治療には無菌室は欠かせません。赤で囲ったところが当院西7階病棟の無菌室エリアです。
西7階病棟に完全無菌室2床、準無菌個室5床。準無菌総室4床の計11床があり、血液専門病棟としての陣容を備えています。
頭側の壁全体からフィルターの通った空気を出します。空気中のほこりは約1/10000以下になります。(あたりまえですが)外へ出られないのが難点です。
無菌送風機
準無菌室の天井に設置されている無菌送風機です。
これだけで空気中のほこりが約1/100になります。
全自動成分採血装置
自動幹細胞採取機です。
コンピューターの発達で運転が楽になりました。
自動とは言えもちろん操作者は付ききりです。
幹細胞保存専用冷蔵庫
-80度の幹細胞保存専用の冷凍庫(ディープフリ−ザ−)です。採取末梢血幹細胞を保存します。
後ろにあるのは停電/故障時の補助炭素ボンベで、自家発電装置の故障や冷蔵庫の故障に備えています。
患者さんの命を支えるものが凍結してありますので三重安全システムになっています。
「臓器保管室」に設置されており、24時間温度モニターされ、異常を来した場合には担当管理者に直ちに警報が伝わるシステムになっています。
燻蒸脱臭装置
オゾンを利用した燻蒸/脱臭機です。
強力な殺菌効果を示すためベッドアイソレーターと同時に使う時もあります。また耐性菌などが出現した部屋を殺菌します。
脱臭機としても強力です。
抗癌剤の大量療法は血液癌の重要な治療法です。
安全性を高め、誤投薬等の可能性を排除するためシステムを構築しました。
システムは印刷された熱型/投薬表と処方箋よりなり、このシートを使っている限り時に報道されるような誤投薬事故はあり得ません。
サンプル:
(1)移植前処置[PDF] (2)エドキサン[PDF]